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Tnorのよもやま話~第5回~

皆さんこんにちは!

株式会社Tnor、更新担当です。

 

さて

~歴史~

ということで、今回は、産業機器洗浄業の歴史とその背景について詳しく解説します♪

 

産業機器洗浄業は、工場や発電所、製造ラインなどの設備を定期的に洗浄し、性能を維持・向上させるための専門的な業種です。機械や配管内に蓄積する汚れやスケール(堆積物)、油脂、粉塵などを除去することで、機器の寿命を延ばし、事故や故障を未然に防ぐ役割を果たします。

この業界は、産業革命以降の機械化の進展とともに発展し、現在では環境負荷の低減や省エネルギー化の観点から、より高度な技術が求められています。


1. 産業機器洗浄の起源:産業革命と機械のメンテナンス(18~19世紀)

① 産業革命と機械の誕生

18世紀後半の産業革命により、蒸気機関をはじめとするさまざまな機械が工場で導入されました。大量生産を支えるために、歯車、ボイラー、配管、ポンプなどの設備が次々と開発され、これらを適切にメンテナンスする必要が生じました。

特に、蒸気機関ではボイラー内部にスケール(石灰質やミネラルの沈殿物)が蓄積すると、効率が低下し、最悪の場合は爆発の危険もありました。そのため、ボイラー洗浄が産業機器洗浄の最初の事例として登場しました。

この時期の洗浄方法は非常に原始的で、手作業でブラシやスクレーパー(削る道具)を用いて除去する方法が一般的でした。


2. 近代の産業発展と洗浄技術の確立(20世紀前半)

① 重工業の発展と化学洗浄の導入(1900~1930年代)

20世紀初頭になると、鉄鋼業や造船業、発電所などの大規模工業が発展しました。機械の大型化・高性能化に伴い、より効率的な洗浄技術が求められるようになりました。

この時期に登場したのが、化学洗浄(ケミカルクリーニング)です。酸やアルカリの化学薬品を用いて、スケールや油脂を溶解・除去する方法であり、特に以下の分野で活用されました。

  • ボイラー洗浄(酸を用いてスケールを溶解)
  • 配管洗浄(アルカリ溶液で油脂やカーボンを除去)
  • 熱交換器洗浄(腐食を防ぐための専用洗浄液を開発)

また、自動車産業や航空産業の発展により、エンジン部品やタービンの洗浄も重要なメンテナンス作業となりました。


3. 戦後の高度経済成長と洗浄業の専門化(1950~1980年代)

① 大量生産時代の到来と定期メンテナンスの重要性

第二次世界大戦後、日本を含む各国では経済復興が進み、大規模な工場が次々と建設されました。特に、石油化学プラント、発電所、製鉄所、食品工場などでは、産業機器の安定稼働が経済発展の鍵を握るようになりました。

この時期には、「予防保全」の考え方が広まり、機械の故障を未然に防ぐために定期的な洗浄・メンテナンスが標準化されました。

② 高圧洗浄技術の発展(1960~70年代)

1960年代に入ると、高圧水洗浄(ウォータージェット洗浄)が登場しました。これは、超高圧の水を噴射し、機械内部の汚れやスケールを削ぎ落とす方法で、以下のような分野で活用されるようになりました。

  • 製造ラインの洗浄(食品・製薬・電子部品)
  • 石油精製設備の洗浄(タンクや熱交換器の清掃)
  • 建設機械・鉄道車両のメンテナンス

また、産業機器洗浄を専門に行う企業が増え、洗浄業が独立した業種として確立されました。


4. 現代の産業機器洗浄業:環境・省エネ・DX化の進化(1990年代~現在)

① 環境規制とエコ洗浄技術の進化

1990年代以降、環境保護の意識が高まり、有害な化学洗浄剤の使用が規制されるようになりました。そのため、環境に優しい洗浄技術が開発され、以下のような方法が普及しました。

  • 超音波洗浄(微細な振動で汚れを除去し、薬剤の使用を最小限に)
  • ドライアイス洗浄(CO2を利用し、溶剤不要のクリーニング)
  • バイオ洗浄剤の活用(微生物分解による油脂除去)

② DX(デジタルトランスフォーメーション)による最適化

近年、AIやIoTを活用した洗浄管理が進んでいます。例えば、

  • センサーを用いた汚れの検知システム → 汚れの蓄積をリアルタイムで監視
  • ロボット洗浄技術 → 配管やボイラー内部を自動で清掃
  • 洗浄プロセスのデータ分析 → 最適な洗浄頻度をAIが予測

これにより、省エネルギー化・コスト削減・人手不足の解消が進められています。
弊社でも最先端の洗浄管理の導入を目指して準備を進めてまいります。


5. まとめ:産業機器洗浄業の未来と課題

産業機器洗浄業は、産業革命以降の機械化の進展とともに発展し、化学洗浄、高圧水洗浄、環境対応技術、DX化と進化を遂げてきました。

今後の課題として、以下の点が挙げられます。

  1. 環境負荷のさらなる低減(エコ洗浄技術の開発)
  2. 人手不足への対応(自動化・ロボット導入の推進)
  3. AI・IoT活用による効率向上(洗浄プロセスの最適化)

産業機器洗浄業は、単なる「清掃業」ではなく、産業全体の安全性と効率を支える重要な分野です。今後も技術革新を続けながら、より持続可能な方法で機器の洗浄・保守を行っていくことが求められます。

 

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